しんつなシェルキッズクリニック|横浜市港北区の小児科クリニック

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ヒブ

どんな病気?

細菌性髄膜炎などの原因になるヒブ感染症(ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型感染症)の予防ができます。細菌性髄膜炎などの病気は命にかかわり、後遺症がでることのある病気なので、ワクチンによる予防が重要です。

細菌性髄膜炎の早期の症状は熱と不機嫌くらいで、血液検査をしてもかぜと区別できないことも多いく、このため診断が遅くなりがちです。その後、ぐったりする、けいれん、意識がないなどが出てきます。

ヒブワクチン導入前の日本では、年間約600人が重いヒブ感染症である細菌性髄膜炎になっていました。細菌性髄膜炎は毎年約1,000人がかかっていましたが、60%がヒブ感染症によるものでした。

ヒブ感染症が比較的多かった欧米では、小さな子どもにも有効なワクチンが1980年代に開発され、国のワクチンプログラム(日本でいう定期接種)に組み込まれた結果、この病気が99%減少しました。

細菌性髄膜炎にかかった子どもの約66%は0~1歳児で、約34%は2~4歳児です。生後5か月頃から急に増えます。ヒブ感染症は、誰もがかかる危険性のある感染症ですが、集団保育の子どもは2~3倍かかりやすいと言われています。

ポイント!

定期接種の不活化ワクチンです。ヒブワクチンはWHO(世界保健機関)が最重要ワクチンの一つとして、すべての国で定期接種にすべきだと勧告しているものです。

ヒブワクチンは2011年から公費助成が始まり、2013年度から定期接種となりました。公費助成以降、細菌性髄膜炎の発生率は減少し、2014年度はヒブによる髄膜炎が発生しませんでした。これはワクチンによる予防効果と考えられます。

生後6か月以降からかかる赤ちゃんが増えますので、生後2ヶ月になったら、できるだけ早期に接種を開始しましょう。B型肝炎、ロタウィルス、小児用肺炎球菌、四種混合との同時接種をおすすめしています。

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